▲タバコの煙
燃焼生成物とは、物体が燃焼した時に発生する物質の総称です。燃焼生成物によるアレルギーにも漆喰が役立つことが考えられます。今回は、漆喰が燃焼生成物によるアレルギーを改善させる可能性について述べていきます。
燃焼生成物によるアレルギーの原因
燃焼生成物によるアレルギーは、燃焼した物質に含まれていた化学物質が煙に乗って巻き上げられたものが原因となって起こります。主に化学物質が原因となって起こるものなので、化学物質アレルギーの一種と言えるかもしれません。
アレルギーの原因となる煙には、野焼きの煙や自動車の排気ガス、石油暖房器具およびガス器具の煙、タバコの煙などがあります。それらの煙が、なぜアレルギーの原因となるのか、以下に紹介致します。
野焼きの煙
時々、野焼きの煙がアレルギー症状の原因となることがあります。ただ、野焼きの煙自体が問題となる場合は少なく、燃やしたものから立ち上った化学物質が原因となる場合が殆どです。つまり、燃やしたものに塗料や防腐剤などの化学薬品が使用されていた場合は、煙の中にも化学薬品の成分が含まれてしまうため、アレルギー症状を引き起こしてしまうのです。
自動車の排気ガス
自動車の排気ガスの主成分は硫黄酸化物や窒素酸化物ですが、その他に石油由来の化学物質が含まれているため、アレルギー症状を示す方も少数ながら存在します。
硫黄酸化物や窒素酸化物は、直接アレルギーを引き起こす原因にはまずなりませんが、アレルギーのリスクを高める原因になることが分かっています。
ディーゼル車の排気ガスの研究
ディーゼル自動車の排気ガスは、アレルギー症状を悪化させることが研究により分かっています。兵庫医科大学の善本知弘教授の研究(http://www.corp.hyo-med.ac.jp/var/rev0/0000/4734/11583115318.pdf)により、ディーゼル車の排気ガスに含まれる微粒子が、鼻腔内に存在するタイトジャンクション(アレルゲンから粘膜を保護する部分)を破壊することが明らかになりました。同研究で、マウスを使った実験により、ディーゼル車の排気ガス中の物質を投与したマウスの方が、投与されなかったマウスより激しいアレルギー症状を起こしたことが分かりました。
石油暖房器具
ストーブなど石油暖房器具から排気された気体を吸い込むと、アレルギー症状を起こす人もいらっしゃいます。石油の燃焼時に生成される窒素酸化物や細かい炭素が、排気されて空気中に漂い、アレルゲンとなるためです。
また、窒素酸化物は他のアレルギー症状を悪化させる場合があります。
ガス器具
石油アレルギーを持つ人は、ガス器具でもアレルギー反応を示すことがあります。原因は石油暖房器具の場合と同じく、窒素酸化物や細かい炭素がアレルゲンとなるためです。そのため、ガス給湯器やガスコンロ、ガスストーブを使う際には注意が必要になります。
ガス器具から出る窒素酸化物もアレルギー症状を悪化させる原因となります。
タバコアレルギーとは
▲タバコの煙
燃焼生成物とは、物体が燃焼した時に発生する物質の総称です。燃焼生成物によるアレルギーにも漆喰が役立つことが考えられます。今回は、漆喰が燃焼生成物によるアレルギーを改善させる可能性について述べていきます。
燃焼生成物によるアレルギーの原因
燃焼生成物によるアレルギーは、燃焼した物質に含まれていた化学物質が煙に乗って巻き上げられたものが原因となって起こります。主に化学物質が原因となって起こるものなので、化学物質アレルギーの一種と言えるかもしれません。
アレルギーの原因となる煙には、野焼きの煙や自動車の排気ガス、石油暖房器具およびガス器具の煙、タバコの煙などがあります。それらの煙が、なぜアレルギーの原因となるのか、以下に紹介致します。
野焼きの煙
時々、野焼きの煙がアレルギー症状の原因となることがあります。ただ、野焼きの煙自体が問題となる場合は少なく、燃やしたものから立ち上った化学物質が原因となる場合が殆どです。つまり、燃やしたものに塗料や防腐剤などの化学薬品が使用されていた場合は、煙の中にも化学薬品の成分が含まれてしまうため、アレルギー症状を引き起こしてしまうのです。
自動車の排気ガス
自動車の排気ガスの主成分は硫黄酸化物や窒素酸化物ですが、その他に石油由来の化学物質が含まれているため、アレルギー症状を示す方も少数ながら存在します。
硫黄酸化物や窒素酸化物は、直接アレルギーを引き起こす原因にはまずなりませんが、アレルギーのリスクを高める原因になることが分かっています。
ディーゼル車の排気ガスの研究
ディーゼル自動車の排気ガスは、アレルギー症状を悪化させることが研究により分かっています。兵庫医科大学の善本知弘教授の研究(http://www.corp.hyo-med.ac.jp/var/rev0/0000/4734/11583115318.pdf)により、ディーゼル車の排気ガスに含まれる微粒子が、鼻腔内に存在するタイトジャンクション(アレルゲンから粘膜を保護する部分)を破壊することが明らかになりました。同研究で、マウスを使った実験により、ディーゼル車の排気ガス中の物質を投与したマウスの方が、投与されなかったマウスより激しいアレルギー症状を起こしたことが分かりました。
石油暖房器具
ストーブなど石油暖房器具から排気された気体を吸い込むと、アレルギー症状を起こす人もいらっしゃいます。石油の燃焼時に生成される窒素酸化物や細かい炭素が、排気されて空気中に漂い、アレルゲンとなるためです。
また、窒素酸化物は他のアレルギー症状を悪化させる場合があります。
ガス器具
石油アレルギーを持つ人は、ガス器具でもアレルギー反応を示すことがあります。原因は石油暖房器具の場合と同じく、窒素酸化物や細かい炭素がアレルゲンとなるためです。そのため、ガス給湯器やガスコンロ、ガスストーブを使う際には注意が必要になります。
ガス器具から出る窒素酸化物もアレルギー症状を悪化させる原因となります。
タバコアレルギーとは、タバコの煙のなかに含まれる化学物質に対して起こるアレルギー症状です。フィルターやタバコの葉に含まれる化学物質が、煙に乗って人間に吸収されると、その他のアレルギー反応のように免疫反応が過剰に起こり、アレルギー症状が始まります。 JTが毎年行っている「全国たばこ喫煙率調査」(2016年度)によると、日本人の成人喫煙率は男女合わせて全人口の19.3%となっています。近年、社会の分煙化、禁煙化が進んでいますが、タバコアレルギーの方にとっては、まだまだ用心が必要と言えるでしょう。
タバコアレルギーの原因となる化学物質
タバコの煙には4700種類もの化学物質が含まれていると言われています。代表的な物質としては、アンモニア、ホルムアルデヒド、トルエン、フェノール、ベンゼン、シアン化水素、カドミウム、一酸化炭素、ダイオキシンなどがあります(「一般社団法人くまもと禁煙推進フォーラム」、http://square.umin.ac.jp/nosmoke/material/TS_judo.pdfより)。
わずかな煙で症状のきっかけになるため、防ぎづらい
街中ではなく家の中にいて、家族の誰もタバコを吸わなければ、タバコアレルギーは発症しないのでしょうか。実はそうとは限りません。たまたま家が道路に面しているなどにより、外からタバコの煙が漂ってくると、窓ガラスを閉め切っていたとしても煙はサッシの隙間などから入り込んでくるかもしれません。敏感な人なら、わずかな煙でもアレルギー反応を起こしてしまうでしょう。
受動喫煙症とも
タバコアレルギーという言葉はあまり一般的ではありませんが、日本禁煙学会がタバコの煙に反応して起こる症状を受動喫煙症として纏めています。タバコアレルギーも受動喫煙症の一つと言えるかもしれません。
燃焼生成物によるアレルギーの治療法
通院による治療法は化学物質アレルギーと概ね同じ方法になります。つまり、投薬療法で症状を抑える他、体内に溜まった化学物質を排出するための治療が主になります。体内の化学物質を排出するための治療法としては、温熱療法や運動療法が挙げられます。温熱療法は体を温めることで、運動療法は運動によって代謝活動を促すことで化学物質の排出を狙う治療法のことです。
燃焼生成物によるアレルギーの予防
他のアレルギーと同様、燃焼生成物によるアレルギーも治療のためには予防が不可欠です。アレルギーの予防については、部屋を換気することが一番の対策になるでしょう。もし室外の物質がアレルゲンになるなら、空気乾燥機などを導入する必要があります。
漆喰を内装に使う
アレルギー症状を軽減させたい場合、漆喰を内装に使用すれば、予防策として効果があるかもしれません。漆喰は室内の空気をきれいにする働きを持つため、燃焼生成物についても効果を持つと考えられるのです。
漆喰で改善が見込める理由
その1 ホルムアルデヒドの分解作用
▲ホルムアルデヒドを分解する漆喰の壁(「原田左官工業」ホームページより引用、http://www.haradasakan.co.jp/paint_power/)
漆喰を内装に使用すれば、タバコの煙などに含まれるホルムアルデヒドの分解作用を期待できます。これは化学物質アレルギーの項で解説したものと同じで、漆喰の主成分である消石灰がホルムアルデヒドと反応し、ホルムアルデヒドを分解してしまうからです。
その2 硫黄酸化物の分解
燃焼生成物によるアレルギーを悪化させる原因である硫黄酸化物について、漆喰による分解が期待できるかもしれません。漆喰の主成分である消石灰は硫黄酸化物と結びついて安定することが知られており、ごみ処理場などではこの働きを利用して排煙から硫黄酸化物を取り除いています。この時の化学式は、Ca(OH)2 + SO2 → CaSO3 + H2O となり、CaSO3とは石膏のことであり、消石灰は硫黄酸化物と化学反応を起こし、石膏となる過程で硫黄酸化物を分解している訳です。
その3 消臭性
漆喰の持つ多孔質構造は、タバコやその他の煙の臭いを消すのに役立ちます。多孔質構造の中に臭い成分を吸着して分解することができるからです。タバコアレルギーの方がいらっしゃる家庭でタバコを吸うことは無いとは思いますが、外から煙が漂ってきた時にも「漆喰住宅」なら比較的早く消臭できると思います。煙を分解する性質は、燃焼生成物によるアレルギー症状の軽減に役立つことが予想できます。
まとめ
燃焼生成物によるアレルギーも、漆喰を使用して有害物質を分解すれば、アレルギー症状の軽減が期待できます。もしも燃焼生成物によるアレルギーをお持ちなら、試してみる価値はあるでしょう。
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