人や環境に優しいと言われる漆喰。美容にはどんな関わりがあるの?


人や環境に優しいと言われる漆喰。美容にはどんな関わりがあるの?


壁材として人気の高い「漆喰」は、人体に対して安全とされ、古くから親しまれてきた素材です。最近では、DIYグッズとしても気軽に手に入り、自分で住宅をリフォームして漆喰を家に取り入れる人も増えてきていますよね。「健康を守る」とも言われる漆喰ですが、美容の分野での活用は可能なのでしょうか?その効果や魅力を解説します。


1.漆喰の脱臭効果で美容室をもっと心地の良い空間に

・漆喰が壁材として人気の理由は?


なぜ、漆喰を家に取り入れる人が増えているの?

それは、漆喰が、防カビ性、調湿性、ハウスダストやウイルス除去能力などに優れ、健康に暮らすために必要なさまざまな特性を持った建築材料だからです。

その漆喰が壁材として好まれる理由の一つに、優れた消臭効果があります。臭いを吸収・分解する力が強く、タバコ・生ゴミ・ペットなどの中々消えない生活臭を漆喰が取り除き、抑制してくれるのです。その効果は、室内にある90%の臭いを24時間で消臭してくれるほどだとも言われています。

・漆喰を美容院の壁に


漆喰のその消臭力に注目し、お店の壁に取り入れようという美容室が近年増えてきているのです。

美容室の独特の匂いには好き嫌いあると思いますが、気になる人もいるでしょう。せっかく好みの匂いのシャンプーをしてもらっても、もともとの美容室自体の匂いが強く、美容室にいる間はそちらの匂いに消されてしまいますよね。その室内にこもったパーマ液やカラーリング剤の匂いを「漆喰の壁」が解消してくれるということが、美容室のオーナーさんの間で知られてきているそうです。そしてその効果を見込んで、自らリフォームし、漆喰を取り入れるオーナーさんも増えているのです。


・漆喰が空間を居心地のよい場所に変える


壁を漆喰に塗り替えることで、独特の匂いが残りにくくなり、美容院であってもアロマなどの香りを楽しめるようになります。また、漆喰の基調は「白」のため、店内が清潔感溢れる雰囲気になり、インテリアなどが映えることも漆喰を使用する理由のひとつのようです。

すでに飲食店などでは多く取り入れられている漆喰ですが、今後は漆喰塗りの美容室も増えていくかもしれませんね。


2.きれいな空気が健康と美容の土台になる

さらに、漆喰を住宅に取り入れる利点として「室内の空気を清浄化してくれる」ということが挙げられます。健康や美容のために、具体的にはどのような効果をもたらしてくれるのでしょう?

・アレルギーの原因となるハウスダストや花粉を抑制してくれる


漆喰は、シックハウス症候群やアトピー性皮膚炎の原因である「ホルムアルデヒド」を吸収・分解したのち無害化してくれるという性質があります。これによりアレルギーの悪化を防いでくれるのです。また、室内の埃やダニ、カビの胞子などのハウスダストの舞い上がりを防ぐという性質も持っています。花粉に対しても同じ効果があるとされ、花粉症の人が漆喰を使用した部屋に入ると症状が緩和される、という事例も多く見られています。

アレルギー症状は、肌にも深刻なダメージを与えてしまうことがあります。炎症が手足や顔など見える場所にできれば、着る服のデザインが限られたり、使用できる化粧品なども限られてきてしまいます。日々を過ごす環境の中でアレルギーの原因を軽減することは、快適な暮らしや健やかな肌を保つことにも直結しているのです。


・調湿効果で乾燥を防ぐ


さらに漆喰は「自ら呼吸する壁」と言われ、湿度を調整する力を備えています。湿度の高い季節は湿気を吸い込み、乾燥している季節には逆に湿気を放出し、室内の湿度環境を適切に保ってくれるのです。室内の湿度が高すぎると、身体のだるさや熱中症の引き金にもなり、カビの繁殖も加速します。また湿度が低すぎれば口や鼻の粘膜が乾燥し、風邪やインフルエンザウイルスなどに対する防御力が低下してしまいます。

湿度不足は、さらに肌や髪などの美容面にも関わってきます。肌の水分量が10%以下になると肌はドライスキンの状態になり、赤みや痒みをともなう炎症をおこす場合もあります。また髪は水分を放出しやすい性質があるため、空気が乾燥するとダメージが進み、パサつきや静電気も起こりやすくなるのです。

漆喰にはこのような、高湿度、低湿度による身体へのダメージを和らげ、肌や髪を乾燥から守ってくれる存在とも言えます。


・室内の空気をキレイ保つことで肌の老化を防止

汚れた空気が肌に悪い影響を及ぼすということは近年では知られてきていることです。

ドイツでは、大気汚染が進んだ地域に住む女性は、汚染が低い地域に住む女性に比べシミやしわなどが多く肌の老化の進み具合も早いという研究結果が報告されています。空気中の微細な粉塵などが肌のバリア機能にダメージを与え、老化を早めてしまうというのです。

生活の半分を過ごす住宅内の空気も、肌にとっては同じ脅威になります。とくに気密性の高い現代の住宅では、換気を怠れば、空気の流れのある外よりも有害な空気がこもってしまう場合もあるのです。

ハウスダストを抑え室内の空気を清浄化してくれる漆喰を使用することで、室内の空気が新鮮に保たれるようになり、肌への悪影響を緩和してくれると考えられるのです。

生活の中で大きな割合を占める室内空間がきれいな空気であることは、いつも空気に触れている肌への負担を減らすことにつながります。漆喰の空気を清浄化するという特徴は、美肌や美髪にも良い効果をもたらすという考え方は十分成り立つのです。


3.漆喰自体にかぶれることがあるので注意!

ただし、漆喰は人によっては肌をおびやかすものになりかねません。漆喰の強アルカリ性の性質は、体質によってはかぶれを起こす場合があります。長時間にわたって皮膚に触れることで、赤み、痒み、腫れといった症状が出る場合があり、体質によってはごく短い時間触れただけでも、炎症を起こすこともあるため注意が必要です。

そのため、自身で漆喰を塗ろうと考えている人などはしっかりと対策をとる必要があります。ビニールやゴム製の手袋やマスクを装着し、漆喰にじかに触れないようにしてください。また目に入ると痛みや炎症を起こし、最悪の場合は失明の危険性もあるため、できる限り安全ゴーグルの着用も心がけるようにしましょう。

通常、完全に乾いた状態の漆喰ではかぶれは起こりませんが、まれに乾き方が弱くかぶれてしまうこともあります。施工が終わり乾いている漆喰でも、もともとかぶれやすい体質の人は注意が必要です。特に同じ消石灰(水酸化カルシウム)を原料とする、運動場などにラインを引く「石灰」にかぶれた経験のある人は、漆喰を扱う際は要注意です。


◎漆喰を取り入れて、健康と美容に良い生活を


健康に過ごすことは、美容と密接に関わっています。化粧品やサプリメントに気を使うことも大切ですが、快適な空間で心身ともリフレッシュしながら生活することは、長期的に見て確実に美容に良い影響をもたらしてくれるでしょう。

漆喰は耐火性や防音性などにも優れ、自然由来で環境にも優しいということから、世界中の色々な地域で活用され、近年再び注目を集めてもいます。健康的な生活を望む方々、きれいな空気の中で安心して暮らしたい方々にとって、漆喰は大変お勧めできる素材なのです。

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